2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ナージャ・ストーンは、振り返らない。

咲くはずのない花が咲いたから君はこの街を出て行く。 楽しく毎日を過ごしてきたのに安易に約束をしてしまったのが間違いなのかな ゆるい生活と変わりやすい天候もお気に入りだったでしょう? 深く大きく吸い込んだ空気が美味しい!未だに意味がわからないけ…

渇き

大きくなり過ぎた木を切った。誰にも望まれてないから切ってあげた。 思い上がった考えが空を汚す。 汚れた空を青く塗りつぶして何食わぬ顔で暮らしてしまおうよ。 使い切った優しさのボトルに偽善を詰め替えて人間になれたと手をたたこう 一日中テレビに齧…

病室

静寂と呼吸の音 管が繋がれた体 穏やかに目を瞑る意識のない君 笑顔に溢れて夢を語った その未来に躓いて俯いた。 それでも君は、君を演じ続けたんだ痛いくらいに そして、君は壊れた。ギシギシと音もさせないで静かに壊れた 浴槽は、血だらけ 映画で見てる…

順風満帆に踊らされる

順風満帆 お前どこか陰から こっちを覗いてる? いるなら出てこいよ 大至急 もう当の昔に限界なんて超えてるんだ 形なき存在を待ち続けるどうかしてる人達の列に並んでみた いつまで経っても最後尾でこんなことに意味がないことも気付いてるんだ 身の丈の合…

Good-Morning

早く起きた日 街はまだ寝息を立ててる。 いつもブレーキがうるさいあの自転車も鳥のさえずりも響かない 広い空の色が何色なのかわからない 何も知らない今日は何をすればいいんだろう 働かない頭を掻いても思いつきやしない だから教えてほしい 世間と解離し…

BABY!

これは恋だと信じていた 痛みさえも愛おしいんだもん これが恋ではないのなら 布団かぶって寝込んでやる! あなたは今、何を思い何を感じてるの私のことじゃないのかな あれはデートじゃないとかそんな言葉でね私を傷つけないでね 夜の水族館なんて素敵ね。…

時間なんか止めてしまえよ

季節外れの熱帯夜に思い出す、いやらしい君の声 溢れ出す後悔を堰き止めるのは欲望に駆られる肉体だけです。 全てが欲しくて全てを知りたい優位に立ちたいんだ この関係だけは 嘘の上に成り立ってた。今にも崩れそうな僕らは、唇を触り合っても嘘を見抜けな…

転んで足を挫いて蜃気楼の向こう側、君の笑顔が脳に焼付いた なにがそんなに嬉しいんだよ。差し出す手さえも信用できない 君は点字ブロックを踏んで歩いて僕の中途半端な道徳観を刺激する。 下品な笑顔に八重歯が見える。美しい君を引き立てるように風に髪が…

赤い血

言葉は尽きた。目を背けたくなるほどに凄惨 吐いた血は、ただ赤くて何も産まない新たな標的はどこ? 君のせいで憶えてしまった詩を性懲りもなく呟いた。 たぶん最期の言葉 かっらぽの身体に残ってたのは他人の言葉 さえないオチが心地よくて目を閉じればすぐ…

サヨナラホームラン

渾身のストレートを投げ込んだ 力のないスイングが打ち上げた 打球の行方をただ見つめるだけで何もできない 誰にも負けないはずだった 負けて涙を流すなんて惨めなだけだし 終わらない日々を手に入れられるって本気で考えてた 太陽の熱さなんて グランドが照…

冴えない男と皮肉

睡眠不足の日々と脆くなった心を抱えて生活は続く 誰かの涙も悲しいニュースにもいちいち言葉が追いつかない 優しくなれないことを悔やむなかれ 最初からそんな器などではない 頭で繰り返して咀嚼してみるよ 時間は掛かるだろうけどさ 何年も会ってないひね…

春の終わりに

あまりにも暑い日 空に浮かぶ白い雲が連れてくるのは...夏? また季節に置き去りにされそうでイヤホンを耳に挿した 瘡蓋を剥がしたら赤い血が滲んでカラスに笑われた気がした 屋上の日陰で見る景色になんて思いを馳せることも生涯ないだろうって考えてる 昨…

深夜冷蔵庫

あぁもうこんな時間に目が覚めてしまった。 喉が渇いて開けた眩しい冷蔵庫の光に吸い込まれるように君が買ってきた炭酸に手が伸びる 朝また何か言われるんだろうな なんてこと考えながら静かにプルタブを開ける 一気に飲み干してしまった炭酸 一滴も残らない…

五月に素直になれたなら

貴方はいつでも正解を導き出す。嫌味なほどにね だから私は口を尖らせてそっけない言葉を貴方に向ける 傷ついてはいないよね? 今日も不安です。きっと明日も それでも貴方は素直じゃない私に手を差し伸べた もしかして誰にも見せたくない涙 貴方は気付いて…

四葉の詩

風が吹いたら開始の合図 きみは気付かない頭のリボンが揺れる 昔は探した四葉のクローバー 誰も気にもしなくなった現在 その現在が未来だった頃の私たちを取り戻したいのに今日も空振り いつも いつまでも手を取り合ってとまではなくても いがみ合うのは傷つ…

三つの願いと玖

今日も不甲斐無い自分と目が合った君の背中がいつもより遠く感じる なのに君は何一つ変わることなく私を見つめてくれてる。 いつまでもこの時間が続けばいいのに...永遠などないことを痛いほどよく知ってるのに 私はバカだ...誰よりも だから こんな自分を脱…

二つ乃、鼓動

他人と他人が分かり合えるなんて嘘 だってそんなことが可能ならこの世に戦争なんてあるはずがない ってあなたに屁理屈をぶつける この瞬間が虚しい だってあなたは「確かに」なんて真面目に考え込んでしまうから そんなことじゃない あなたに考えてほしいこ…

一輪の花

嘘を忍ばせて君に近付いてしまった この罪はどこで許されるんだろう でも君だって共犯だよね?もう後には戻れない 君がくれた花束が萎れちゃった こんなこともマトモに出来ない だから私には一輪だけでよかったのに あの好きな花を まるで私の背中を押すかの…

ばれてるよ

眠りに着く前に思い返す あなたの優しい眼差し また今日も睡眠不足のまま朝を迎える それでも二人並んで歩いただけで貰えるパワー 今日を越えたら明日も明後日もこの普通がいつまでも続きますように なのに手を引っ張ってこの普通を壊したあなた「好き」って…

つまらない夜から

つまらない夜に色のない夢を見た内容なんて覚えてないよ 一昨日観た映画と同じで きっとつまんなかったはず 中途半端なコメディで届きもしない安っぽいメッセージを付け加えて恥ずかしいね この言葉も感情も誰かにとってつまらない映画と大した差はないんだ…

自意識と奇妙な男

君の本当を知りたくて再生ボタン押したけど まるで嘘ばっかり ノウナシ記者が仕上げた記事にも呆れるばかり ネットで何度も検索したんだ 誰か本当を教えてください。僕の欲しい答えをそれ以外は嘘なんだから 僕には全てを曝け出せるでしょ。僕がいつまでも守…

あの人がうたってた

歌われることのない感情をあの人がギターを持って鋭い目で歌ってる これだと思って手を伸ばしても消えてしまう陽炎なんかじゃなくてよかった あの人は戦っている僕の見えない何かと 狭いカフェの店内で口数少なく次の曲へ知らない曲だったけど 「僕らの夜に…

もったいないと思った 君が僕のことについて流す涙を 足元に溜まったその涙で見たことない花だって咲かせるかもしれないのに 手で口を覆って息を止めた遠ざかる景色に未練なんてあるはずもない 少しずつ目を閉じて走馬灯を楽しみましょう だけど思い出せるの…

ツアー

遠くから聴こえてた筈なのに気付けばすぐそこ 崩壊する音が心地いい さぁ早くこの場から逃げましょう。 ついでに痛い記憶も置いていきましょう。 ここから先は楽しいことしかない怖いくらいに それを信じればどうにかやってける それは小さな声で懸命に叫ぶ…

オオキナニモツヲヒキズッテ

彼女は悪魔じゃない それを誰もが知っている それでも誰かは助けるわけじゃない 彼女の生の理由の一端を担ってしまっても今日の夕飯にさえ影響することもない 明日になってしまえば記憶の中の目の届かない棚の奥の方へ片付けるようなこと 刹那に誰も生き続け…

猫の目と雨音

眠い日々が続いて今日も昨日とは何一つ変わらずにいます。 少し違うのは今日は雨が降ったこと そして、星が見えないこと こんなに街は暗いことを気付いたよ。 野良猫の目が闇の中で光ってる どんなものをどんな風に見てるのかな 僕より世界を鮮やかに見つめ…

猫の目と雨音

眠い日々が続いて今日も昨日とは何一つ変わらずにいます。 少し違うのは今日は雨が降ったこと そして、星が見えないこと こんなに街は暗いことを気付いたよ。 野良猫の目が闇の中で光ってる どんなものをどんな風に見てるのかな 僕より世界を鮮やかに見つめ…

ナイフ

真夜中ドアを叩く その運命めいたものを信じたいと思ってしまったのです。 自分勝手で生意気 人としてギリギリのラインを渡ってきたっていうのに一緒に居たいなんて あなたも変わり者だね 今、手首から血が滴る 綺麗な床が真っ赤か 何も言わずに血を止めたの…

手すりを握りしめる

ギシギシ歯車が音を立てて わざわざ痛い記憶を呼び起こす あの空の端っこでは雲がダンス 人の気も知らないで笑ってるみたい もういい加減僕の負けでいいからここから出てってくれないか いつまでも手すり握りしめてないで向こう側を見てみたい 冷たい風と差…

紅い部屋

窓辺にうなだれて茜に染まる表情 忘れられないくらい綺麗だった どうしても届かない温度差 触り合ったって元には戻らない手を滑らせたグラスのよう あれだけ言い合いをして傷つけあってもあのピアスは外さなかったのに君の耳には穴だけが見えている その瞳に…