2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Wind

どこから吹いてきた風なのか 果たしてこの風は僕の味方なのか アコギを抱えて歌うあの人は答えは風の中なんて言うんだ だからきっとそうなんだろう。 記憶の中で観た景色はいつの間にか形を変え僕のことを知らんぷり でも人生なんてそんなもん大して生きてな…

感情線

不幸せそうな顔で歩くのが得意な僕等は いつまで経っても行きたいとこには辿りつけないまま季節の終わりと始まりを繰り返す 死んだ風に生きるのが得意な僕等は 何も考えてないようなフリして漂って流されて本当に何も考えてなかったりする 僕を追い越してい…

夜の中の詩

涙はいつの間にか止まったのに悲しみはいつまでも拭えないまま カーテンを開けて見上げた空も厚い雲に覆われて鈍い色 もしかしてこの空が堕ちてきたら悲しみどころじゃなくなるのかな それとも一つ二つ悲しみが増えるのかな それでもそれを望んでしまうのは…

短歌

諦める世代とかって呼ばれてる馬鹿が作った檻の中では

トリックアート

小さな声が響き合って この街が形成されていく 彼ら彼女らが目を逸らせば大問題さえも綺麗になかったことになっていく 右から見れば悪魔 左から見れば天使 誰もが欺かれたフリをして暴かないままの裸の王様 種も仕掛けもばれてるよ。 それでも大きく息を吐い…

名前をつけてやる

苦くて甘い思い出の後味が僕の口の中を支配して 恥ずかしくてダサすぎて逃げたくなるよ。 いつか言葉が無意味の海の中を泳いで何もかも信じられなくなったら 僕は魚にでもなるから その時にもう一回やり直そう そうすれば今度こそ このどうでもいい感情にも…

蝕む

右手に託した正義の化身が僕を飲み込む 恐ろしくなって逃げ出したいけど正義の檻に閉じ込められて いつの間にか化物に 血液が沸騰するくらいに熱くなった体が気持ち悪くて脱ぎ捨てたい。 鏡に映った仮面を剥ぎ取りたい。 正義の皮を被った悪意は僕の全てを貪…

モノクロ

もうわかってる、君が口の中で転がしてる最終の言葉もその口でキスしたことも 下手な口笛で誤魔化したら世界から色が無くなった。 それでもいつも通りに地下鉄に乗り込む 音楽を聴いて何食わぬ顔で大勢の中のひとり いつか思い出になる日々の現在がいつかの…

さよならなんて言えない

君の唇に触れた あの日から今日迎える終わりが決まってたみたい 何度も足掻いたけど ふたつの唇じゃどうにもならなかった 背中に突き付けられた「死」をふたりで見て見ぬふりで時間を費やしたのに その魔法の効力はいつの間にか消えちゃった。 神様なんての…

君待つ街

桟橋に座り込んで待っている。君の帰りを待っている。 雨の日には窓から海を見つめてる。 虹が出たら君の場所まで渡れそうで何度も探したけど虹のはじまる場所が見つからない 毎日、挨拶を交わすあの子も君の帰りを待ってるよ。 そして、君の言葉も待ってる…

害獣の涙と傘

君は嘘つきだ。僕は君の嘘が嫌い だって「雨の日に傘をさしてくれるあなたがいればいい」 そんなこと信じられないよ。 かわいい面をぶら提げて綺麗な言葉で花を添える。 誰も彼も君を愛して嫌われることのない唯一の人類みたいだ。 僕は君が雨で濡れるのを見…

memories

あの頃は、よかったなんて振り返るほど年は取っていないけど 数年前の物語だって息してる歴史 休憩してる今のうちに呼吸を整えて ゆっくりやってみるよ。 ヨーイドンなんてなくていい 粉々になった夢を拾い上げるだけの腕ならいらない 僕等が描いた軌跡を辿…

短編を綴る

君が描いた45ページの短編に僕は押し潰されていく 風のせいで何ページか飛ばしてしまった部分もあるけど大した問題じゃない。 君が余裕な顔で書き上げたラストをどうにか書き換えたい。 「そんなの無理だよ」「いや、できるよ」のやりとり 言葉は、もどかし…

切ない夕焼けの空をいつまでも見つめて ぬるくなったラムネを飲み干した 幼い頃に描いた物語が現在に足を取られて身動きとれなくなって 空だって飛べるはずだった 物語に終わりなんてなかったはずだったのに 曖昧な言葉で濁した簡単な答えを今、打ち明けられ…

読書の日

今日はどこにも行かず部屋に居ようよ。 雨音だって心地いいリズム 図書館ほど涼しくないけど本を読もう コンタクトじゃなくメガネ姿も綺麗だよ 僕の好きな捻くれた作品も君は無理に好きにならないとこがたまらなく好き。 君が言ってた漫画も買ってあるんだ …

エンドロールじゃ終わらない

君が開けたドアをあたしが閉めた。 建てつけ悪くて隙間が空いてる。この家の主と一緒で不良品だったみたい 不完全さが二人を繋いで どうにかやっていけると思ってた。 見当違いで恥ずかしくて情けない やっとヒロインになれたと思ってたのに 映画みたいなハ…

8/15

忘れたいであろう記憶の瘡蓋 痒くなったって剥がせない 何年、何十年、経ったって綺麗なものには、ならない。 過ちに流した血が守りたかったことは、何だったんだろう。 目を閉じて胸に手を当てよう。 とても暑い日 川に浮かべた笹船は、どこまでも届くよう…

GIANT KILLING

最悪を絵に描いたみたいな出来事が一日に巻き起こって映画みたいだ 辻褄合わせるだけの雑なシナリオ 趣味の悪いセリフ 背景にこだわったって伏線なんて存在しない 起承転を振り返る間もなく用意された結末をひっくり返してやりたい。

Hope

偶然に出会えたタオルケットみたいな言葉 言葉なんて弾丸にしか思えなかったのに違う世界を覗き込んだみたいだ。 夕暮れの赤や朝方の青。 無かったことにした涙も永遠に治らない瘡蓋にさえも 言葉を求めてしまうのは何だろう。 壁に寄りかかって見上げた空が…

耳を塞いでも聴こえてくる。目を閉じても浮かんでくる。 あたしの日常にどっしりと腰を下ろしているくせに 何食わぬ顔でこの部屋を出て行くんだね。 昨日のタバコの匂いがまだする部屋でひとり コーヒーを飲み干した。 あなたに買ってきたはずなのにね だん…

青空の詩

傷が光に照らされて晒されて太陽に邪魔された気がしたけど なんてことないことだったのかも それに、空はどこまでも大きくて「生きることは最高」って言ってるみたい。 これからは、そう思うことにしたんだ。もう決めたんだ。 色んな物をリュックに詰め込ん…

掃除

今日は何てことのない日 でも、掃除はしたよ。この部屋には思い出があり過ぎてゴミ袋が足りなかったよ。 なんてことは、君が忘れてった日記にも書かれることはないはず 何てことのない日 何もない日 そして、歌にもならなければ誰かの暇つぶしにもなる話題じ…

I won't fight.

僕はこの空の端っこも知らぬまま青空が綺麗だなんて言ってみる いつか降り注いだ悲しみと黒い雨 伝え聞いた言葉に確かに涙が流れた それでも僕らは薄情なほどに忘れていく生き物 怒りも悲しみ不条理も連れて行こう。仲良くなんかはできはしないけどさ。 うま…

リアル

感傷的な夜だな。 テレビの中のリアルがナイフとなって突き刺さる。 僕が流す涙なんかに何の価値もないけどさ よくあるフォーマットの中に納まるような思いが降り注いだわけじゃない 喉の奥にあった言葉が堰き止められずに溢れる。 こんな夜はなにもかも愛せ…

生活音

テレビを消してやっと出会えた沈黙と目が合って これからは、仲良くやろうぜなんてさ みっともなくて笑えてくる。 確かに聞こえた生活音 君の音 なくなるはずないものの一つだと思ってたよ。 くだらない話や納得できないあれやこれ もう一度聞きたかったなぁ…

或る街の夕暮れ

夕凪を歩く。ありもしない記憶の中を辿る 一瞬にして轟音が響き閃光が迸る。 熱に突き刺されて動けない。手足は、どこへ行ってしまったんだろう。 こんなとき失くしたモノばかりが頭の中をよぎるけど 本当に欲しいモノなんて守れたのだろうか 尽きない後悔は…

Drift

明け方から続く体のだるさ 有耶無耶にしたい頭の中 大事にしてたページを破いた正午過ぎ そんなの今日が38℃ってだけの理由じゃ説明できないはず 動かない雲がまるで僕を映しているよう 行くあてもなく漂っているだけ 風のない日に浮かんだ言葉がどこかへ遠い…

終わらない群青に捧ぐ

吹き抜ける風は鉛のように重く体に纏わりついて 僕らの明日を奪い去ってどこかへ消えた 何度も綴った言葉が信じられなくなって汚れた日記を引き出しの奥に仕舞いこんだ 僕らはどうしても続きが欲しくてこの街を飛び出した。 行き先なら決まってた。眩しいほ…

猛暑日

花火みたいに一瞬のできごと 綺麗な思い出?それはわからない。 誰にもバレやしないのに悪いことしたみたいだ 夢じゃないって囁いたら夢から醒めてしまいそうだった。 言葉に切り捨てられた私を言葉で救ったのはあなただよ。 嘘だなんて疑ってた感情に触れて…

Little World

この世の至る所に目を付けて言いたい放題。 能動的に動く人は、いつも誰か いつだってどこかの誰かさん 前倣え右へ倣え出来ないあの子は、自分を正当化することに必死な大衆の標的 止まれないよ。止まらないよ。 止まないよ。病んでるよ。 誰もが自前の正義…