2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

愛す

眠れない夜は君のことだけを考えていたい。 あと数時間で訪れる朝日に溶けてしまう そんな軽い想いじゃありませんように 僕らの未来の話をしたがる君を疎ましいとは思わないけど 簡単に消えてしまうろうそくの火みたいな僕らの命だってことを嫌というほど思…

ENTERTAINER

今まで何度も喪失を味わってきた いいともやSMAPによって永遠などないと思い知ったつもりでいたけど 悲しみは、何度でも襲ってくる TVが伝える悲しみとどうでもいいコメントを目と耳を通り過ぎていく 笑いたいなんて不謹慎かな涙だけじゃ癒されないものがあ…

悪意の芽

あの子の痛みを装飾する言葉が嫌い そいつの人格も家族も友人も愛する人を全否定してやりたい お前が吐いた言葉の中に潜む醜いバケモノに気付いて自己嫌悪の渦に飲み込まれるならまだ、希望をポケットに忍ばせておくよ だけど逆転の芽なんてないんだ それだ…

up in the air

赤い目 綴る 想い ひとつ ひとつが痛くて羅列したら呼吸が苦しい 主題はないままで描くものの先に未来が来るはずがないよ 煩わしい感情は無自覚のまま僕らを蝕む 破滅、楽しそう。寿命なんて波乗り 命に執着しない世代なんかで括られたい 偉そうな顔で座って…

渇望

水中、光は屈折して全てはスローモーション どうしても言いたかった言葉は二酸化炭素として放出される それが目に見えてしまうなんて恐ろしくて気色悪いね 堕ちていきたいどこまでも なのに簡単に足は底に着いてしまう。 死にきれなかった人ってこんな感覚な…

バンドを待っている

僕らの痛みや苦しみを音で掻き消して いつか訪れる晴れ間なんて希望的観測 手に取るような肌触りが欲しいよ ホールを包み込んで音楽で支配する2時間 何度もリピートした楽曲もその日に生まれ変わる この街で待ち焦がれている どこにも行かず待ち焦がれている

カラー

目の前は春色が広がりくすんでいた世界なんて思い出したくもない あなたと出会えた季節が春でよかった 変わらぬ景色をあれほど憎んでいたのに笑えるほどの掌返しで 並木道も青空も広がる田んぼだって代わり映えしないけど それがいいよなんてさ 風が揺らすス…

既視感

切り出せない想いが舞う桜の陰になって無かったことになっていく もう何度繰り返してきてるんだろう その度に感じた喪失感と悔恨は、すぐに泡となって消えていくだけ 跡形もなく跡形もなく 触れられる距離にあなたが居たことさえも今になってしまえば疑わし…

気象や世間の所為にして怠ける 好きな作家の新刊を読み耽る 退屈を憂鬱と履き違えても知ったかぶりをする 傷つける誰かを探し続ける 性欲という名前を貰って安心する 最低な朝、昼、夜を駆けずり回る 地球の裏側で人が死んだって悲しんでいいのやら喜んでい…

青い陽

ねぇこの痛みは宇宙規模でしょ? そうだと言ってよ じゃなきゃ発狂して子供のように床をのたうち回ってしまうよ 決めつけられた大人の姿 陰に隠れて鼓動を押し殺そうにも涙が溢れるだけ 背中を丸めた怪物 どこにもいけない怪物 新たな傷跡を撫でていたら夜明…

ユートピア

「本当に人はいつか死んでしまうのかな」 君の無邪気さは誰も傷つけないものだと思っていた 「天国は、空の上にあるって言うけどさ そこから落ちて二度死んだ人はどこへ行くのかな 地獄かな?天国にさえ居場所がないのなら生き返らせてあげればいいのに」 で…

apathetic

頭が重たくて飛び方を忘れた 言葉や思い出でいっぱいになった頭をからっぽにしたい なんなら焼き払ってくれたっていい 邪魔なものだけが体を蝕む あぁ冷たい 優しい人達のなかで埋もれてしまっていたけど あたしは、冷徹だ。 辞書で調べたことはないけど意味…

スターゲイザー

あの星の陰に隠れたい きっとあの星は死んだあの子の星 みんなが忘れてしまったあの子が輝き放つ星だ 確信はないけど信じてるから文字にしてみたくなったのかな 世界があの子を隠蔽しようとも空を見上げれば浮かぶ星を見つめるよ 僕は忘れはしない だからそ…

Not Dead.

喉が渇いた僕を夕暮れは殺しに来る。 そう告げてあなたは消えた でも学校じゃあその話題は、もう飽きちゃって この世のものとは思えないほどかわいいアイドルのゴシップに染まっていく校舎 明日になればどうせ違う話題 アイドルでもなくあなたでもない 何か…

遺言と寝言の狭間

君は小さな小さな人間 だから他人の概念の前で縛られて呼吸をすることさえ投げ出そうとしている。 だけど、そうなれば思う壺ってことに気付いて踏ん張っているんだね 窓から差し込む光がニセモノだって知ったら君はまだここに居てくれるのかな。 かわいいっ…

鈍色の日

まだ朝なのに外は真っ暗 どこにも行けない今日はバッドエンドの映画とコーヒーでやり過ごす。 きっと君は不健康だって笑うかな 許されない罪は雨に流れていけこの体から離れていけ この頭痛は気圧に所為にして眠りたい 脳裏から剥がれないバッドエンドの続き…

SHINE

回り道したつもりが迷子になったけど恐怖なんて感じないね 空を辿って歩いた太陽が雲を消した 順風満帆万事解決 そんな風には、いかなくとも 生きている 優しい風が吹き抜ける 無意味に嫌っていたものの意味が分かってきた 遠くの方で見覚えのある赤い屋根

Get up!!!!!

8時間の演技で僕らが掴める成果は、あまりにも小さくて 萎えた心を復活させる音楽や詩集に溺れたい埋もれたい触れない熱気に触れたい 欲求ばかり先走るのに俯瞰して見る姿は情けないまんま あしたは、何があるだろうか少しでも前に進めるだろうか

針の所為

世界時計は、合っているのかな。 昨日の仕事はあんなに長く感じたのに君と会えた今日はあまりに短すぎるよ。 こんなに短ければ愛など伝えきれない伝わりきらないよ 愛おしさだけで構成されていそうな君のすべてが眩しいけど焼き付けておきたくて 目は開けた…

死にたくなる風景

トラウマとかそんなものとは、程遠いけど あまりにも奇麗な夕暮れは、恐怖でしかない 僕の情けなさを透過されているみたいで体ごと燃やされてしまいそう。 わけもなく現れて僕の頭を狂わそうとする 心を乱そうとする 昔に観ていた風景はノスタルジックな気分…

9

少しずつ涙は乾いていく まさか記憶が遠のくなんて思わないでね 世界が終わるようなうねりは、9年たった今、未だに蔓延っています。 誰かが裁かれるような罪などないから 行き場のない苦しみは形を変えながら偽善と共存することを選択しうるのかな ぐちゃぐ…

何が見える、何が見たい、わからない。

観たかった映画は、観るのを忘れた映画になった どうでもよかったはずの感情は、わだかまりになった ハイスピードな日々は、スローモーションの僕を追ってくる 読み終えた本は、ただの過去 紡ぎたかった言葉は、萎れた詩になった わからないものは、わからな…

風呂場にて

風呂に入って考え事をする なんとなく出た答えになんとなく納得する。 それが正解など判らない 今はまだ知りたくない 何手先を読んだって降りかかる不幸も最悪も邪魔者も予想なんて無理だ。 僕らが悪者と決めつけた怪人だって周到に用意した計画が爆発と共に…

土手

さりげなく緩やかに追い越していく風 今年も春は来るなんて当たり前かもしれないけど、そこに在る安心感に浸れるんだ 忘れてしまいそうな希望は唇のさきに 絶望は胸ポケットに こうして生きていられる 永遠なんかじゃないから大丈夫って思える。 失くしたも…

風の強い日

不確かさに煽られてふらついてしまった。 今日という日が這いつくばってでも明日へ向かおうとするから 歯を食いしばったさよならさえも言えない気がした。 引き千切った鎖の尖った部分で僕の魂を抉り出そうとなんてしないで もう闇はすぐそこ懐かしいけど戻…

RADIO

久々に太陽は眩しく街は開けて見える。遠い空の悲劇を置き去りにして 痛みなんて雪崩のように僕らに襲いかかってくるものだから 構えたって仕方のないことなのかもな 繰り返される叫びは、行く宛てを探して漂うだけ あぁラジオから春の歌が流れればもっとマ…

朝食

ありふれた朝にココアとトースト テレビは悲劇の真ん中 消したテレビに映った情けない顔 まるで違う惑星の空の下 寝癖をつけて君のことを考えている 会う約束のない ありふれた朝はやってくるのかな そろそろ顔を洗って仕事に行くよ

リビング

もったいぶって どうすんの?冷めたカレーは、不味いだけ 月の灯りを待ち続けて空を見つめているだけなんてきっと似合わない 散布されたダサい評論家の言葉なんて君には必要ないと断言できるよ。 肯定と否定だけが世界を包み込んで未だに僕らの首を絞めよう…

太陽が雲に隠れて冷たい風が吹く きっとぬくもりは、そこになければ忘れられるものだから すぐそばにある 痛みや寒さに体ごと持って行かれてしまうのだろう 嘆きは学習なんて望んじゃいないのかもね 桃の節句 なにをすればいいのやら よくわからないけど君の…

燃えるゴミの日

明日は、燃えるゴミの日 部屋を片付けるよ 失くしたものは、たくさん有るのに捨てなきゃいけないものがまだこんなに在るなんて 小さな部屋は、思い出に占領されて空気が薄いや だから片付けてしまおう 早いとこ片付けてしまおう 投げやりな気持ちも上手いこ…