もったいないと思った 君が僕のことについて流す涙を

足元に溜まったその涙で見たことない花だって咲かせるかもしれないのに

手で口を覆って息を止めた遠ざかる景色に未練なんてあるはずもない

少しずつ目を閉じて走馬灯を楽しみましょう だけど思い出せるのは君の涙だけ

そして、君は僕の手を取ってまた泣き始めたんだ

僕は君にとっての毒だ 紛れもない事実

君の涙がいい加減に報われてほしいからこんな所で時間を食べないで

解毒作用のある世界へ走り出してそこで腹いっぱいに時間を食べてほしいのです。

苦味もえぐみもしないはずだから 怖がることなんてないよ

見たことのない花にだって毒はあるかもしれないでしょう?

あなたの毒だって引き受けてあげるよ 

君は簡単に言うね。涙は止まって晴れ渡った。