2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

どこにも行けない日曜日

雨を見ている。 もう止まないよって言われても疑うことを忘れそうなくらいに降っている。 これが、全てを洗い流す雨なんじゃないことは、わかっていたけど 雨が好きな君 もっと見つめてればいいのに そんな悲しそうな顔しないでほしい。 どこにもいけない日…

Independence Day

声は消えた。唯一の繋がりが途絶えた。 ヘッドホンに逃げ込んで、この国を征服する。 僕が秩序で混沌 他意は許さない独裁者 月が太陽になり太陽が月になる。 もっと言えば、音楽は抗鬱剤で呼吸は犯罪。 ぐつぐつと煮立った感情には蓋をそれでどうにかなる。…

behind

最悪を越えて行け。 息が上がってマイナス思考が君を支配しても それでも もがいて足掻いて 今、立っている道が遠回りだなんて決めつけないで 迷い道の途中だと思っていたって気付けばそこがゴールだったりする。 現在が最低で最悪だとしても いつかいい風が…

死にたいだけの夜

死にたいってことに夜を使い果たして明けることのない夜が明ける。 まるで僕らのキャッチコピー 売れるはずのない言葉の羅列 それでも好きよ。愛してる。雑多な人生 雑多な言葉 昨日より気分は、いいのかも。雨音が心地いいし猫の鳴き声が響く。 カレンダー…

little room

ありもしない話で今朝の朝食を不味くした君が憎いよ その一点だけで今日を曇らせた僕は、あまりにもくだらないね それ以外は、何もなかった ただの日 いつも通りのただの日 部屋のドアを開けるまでは、ただの日。 真っ暗な部屋の明かりを灯せば 君が居ない現…

波よ連れてって

揺れている。だってここは、海の上 月は白くて漂う僕を照らし続ける。僕は、月から目を逸らせない。 遠くで音がする。ピアノみたいな音。聴いたことのないメロディ その音に詩を乗せてみたりするくらいには余裕があることには驚いた。 あの月が割れる頃には…

からっぽさん

さっきすれ違ったあの人カラカラって音がした。 僕は、びっくりしたけど 馬鹿にして笑った。 今、すれ違った女性もカラカラって音がした。 なんとなくわかってたけど本当に音がして笑ってしまったよ。 ベンチでウトウトしているサラリーマンカラカラって音が…

erase

冷たい手で頭を撫でて冷たい笑顔で私を褒めた。 それが最後の姿だった。記憶に自信はないけど、それだけはこびり付いて離れない。 遠い昔のことだから 今さら会いたいなんて思わないからさ 誰か、こびり付いた記憶の剥がし方を教えてくれないかな。 今は、な…

チョコ

何万回も観たような展開が続く映画の意味のない甘いだけの台詞が君の声で再生される 夜を待つだけのこの時間が情けないなぁ じんわり月が見えるけど、外はまだ明るい。 私は、知らないことが多すぎて また少し恥をかいた。 そういえば君のことも知らな過ぎて…

Before Summer

空があまりにも青く嘘みたいな晴れ。 昨日とかそれまでのことは、記憶の隅にでも追いやれってのかな どうでもいいことを手に余るくらいに抱えて足りない分は鞄に詰め込んで旅を続ける。 勇敢なんかじゃないから帽子は深く被る。 全てを知れるわけがないから…

人間になんか

肯定もするし否定もする。 誰かを傷つけるし誰かから傷つけられる。 みっともないこともするし みっともないあの人を笑い者にもする。 嘘をつくし 真実も吐く。 今の呼吸が終われば次の呼吸を待つ。 殴られても笑ったり 殴っても笑ったりする。 裏切るくせに…

星になるまで

あなたは、愛され過ぎなくらいに愛されているよ。 こんなことを言えた私は、半分は怪物 半分は人間かもって思える。 だから、あなたが選び損なった死は、すべて私のせいにして いつか星になって夜さえ来ない日には、くどいほどに私を罵倒してほしい。 私の半…

海が見たい

最果てが見たい。この世界の最果てが でも、時間的にも距離的にも色んなことを考慮して海を見に行こう。 カーステレオから浮かれた音楽が流れひきこもった僕を連れ出す 雲はいつの間にかどっか行っちゃって眩しい陽が射す。 思ったより早く着いたその光景は…

26 ~Twenty Six~

なにもかもに意味なんてないんだと俯いて躓いて擦りむいた心の端っこ それが瘡蓋になれば痒くてまた剥がしてしまうんだ いつになっても治らない悪い癖と傷口 そんなこと考えてても電車に乗り遅れることは無くてよくできた習性 知っている街から知っている街…

あらしを待っている

位置についてヨーイドン! 誰もが同じ立ち位置になんているはずないのにね 歩みが遅くとも前進している彼も ズルして得た場所を離れぬあの子も 命が嫌いになってしまった彼女も 嘘が快感になってしまったあの人でさえも 同じ呼吸を繰り返すけど同じなんかじ…

六月の雨の中

寝転がって簡単に君のいない惑星を手に入れた。 あまりに呆気なくて泣けてきちゃったよ こうまでして伝えたかったことは太陽の裏側まで行ってしまった。 もうその言葉には出会えないから手の中の惑星を手放してしまおうかな 六月の雨には意味なんてない。 な…

もういいや

散ることを知っていて咲く花にあなたを重ねて思いを馳せて綺麗な言葉を並べても無価値な詩的表現で飾るだけの駄作にしかならないよ。 墓前で手を合わして話しかけても返っては来ない返事があること思い知るだけ 書き留めておいた感情は、どこかでゴミになっ…

穴に落ちた。 何も見えない暗闇 穴に落ちた。 もうここが穴なのかさえわからない 穴に落ちた。 どのくらいここにいればいいんだろう 穴に落ちた。 居心地が良くなってきた 穴に落ちた。 孤独と絶望と仲良くなれたんだ 穴に落ちた。 思い出した!穴に落ちる前…

ホーム

ふたりの終わりを告げる電車が定刻通りホームに入ってくる。 言葉も思いつかないから電光掲示板見つめながら頭を掻いてる僕を救ってくれ 昨日の夜も先週の朝も笑えた二人がいたのに今の僕らは別人かな? 映す瞳が2つずつあって計、4つあれば同じように歩むの…

発熱

ぐるぐる目の前が回って倒れる様にベッドにエスケープ 難しい日本語なら簡単に忘れてしまえそうな頭痛に身を任せて痛い記憶まで消し去って と言うくらいには、動いてる脳みそ。 カーテンの隙間から見える街が一日の終わりに向けて歩幅を合わせ始めてる。 意…

紫陽花の花言葉

「傘をさして歩いてるのに汗がまとわりついて鬱陶しいね」って君の言葉 君が世界一嫌いな季節に産まれたのが僕です。 話し合うだけ無駄な時期は過ぎてるのに浴槽の中で向き合ってるこの時間はなんだろう 綺麗な髪、その瞳、悲しそうに笑う表情が僕を掴んで離…

逃避行

空から降ってきた。 奇跡の子なんて持ち上げられたと思えば議論の中心で君は首を絞められてるみたいだ 早くこんなクソみたいな場所を抜け出そうよ あの日、君を抱きとめたこの腕で護ってみせるからさ もしも、君が僕と同じで何も持っていなくてどうでもいい…

アカメ

季節の匂いが僕の思考を連れ去っていく 朽ちた花が目を閉じて新しい朝を待っている。 全てを洗い流した雨が君の味方なんてのは勘違いです。 アカメは身動き一つせずに突っ立って呼吸してる 風が吹けば揺れたりして ただそこにある ただそこにいる 雨上がりの…

悪役の夢

あの子の夢に登場する悪役の正体は僕 君がいくら空を飛べるようになったって誰よりも早く走れるようになったって 世界で一番歌を上手く歌えるようになったところで君の前に立ちはだかるよ。 間違っても物語の最後にいい奴になったりしないから期待などしない…

かわいい

いま、私はからっぽだ。それにしてもだらだらと移りゆく時間が曖昧でとても嫌い 唇を噛みしめても晴れないのは心 眩い太陽かき氷食べたいよう 意味のない韻を踏んで才能がまた一つ死んだ 誰かが手を引っ張る。からっぽだから軽いはずだよ。 でも動かない根が…

CARE

さりげなくなんとなく時は過ぎて悲しいニュースを覆うような 吉報が優しい風とあなたを乗せてここまで届きました。 何よりもあなたが安らげる場所で最善の選択をしてくれたらそれだけでいいのです。 目に涙を貯めて込み上げるものを無理に言葉に変換しなくて…

ふたりだった-②

何一つ知らなかったのかも いや、知ろうともしていなかった。 お得意の傍観者さらに当事者だからタチが悪い。 子供の時から輪の中にいるだけの名もなき人間。でも優しい人間のフリは得意だから君を騙すことも出来たんだ。 狡い人間に浪費した時間を取り戻せ…

ふたりだった

静寂が響いた青い部屋に思い出が散らばってる。 明日は、ごみの日だ 袋に詰めて出してしまおう。 言いたいことは言えた。それで一番大切なものを失ったって覚悟はしていただろう。 時間をかけて溜め込んで吐き出してしまえば一瞬の出来事 君が教えてくれたバ…

ギャラクシー・ダイブ

大事なピアノ タガが外れた奴に壊された 弦のないギターでアイツを殴ってやる ベイビー宇宙に連れってくれ 宇宙ならどこへでもいいんだ くたびれた砂漠も 呼吸が苦しそうなシロクマも見なくて済む場所へ 作り話で潤う街も 電車に飛び込むときだけ笑ったあの…

ヨーイドンで

いつ死んでもいいと吐く君がコンビニで明日の朝飯を買った そのことを誰も触れない だってみんな自分が可愛いんだ 僕も他意はなく興味もないけどさ 波風なんて嫌いだ チャプチャプ僕の邪魔をするだけ 誰一人一緒じゃないのに 誰一人違っちゃいけない キュウ…