時間なんか止めてしまえよ

季節外れの熱帯夜に思い出す、いやらしい君の声

溢れ出す後悔を堰き止めるのは欲望に駆られる肉体だけです。

全てが欲しくて全てを知りたい優位に立ちたいんだ この関係だけは

嘘の上に成り立ってた。今にも崩れそうな僕らは、唇を触り合っても嘘を見抜けない

いや、見抜かないだけ

部屋に鳴り響くベル 薄着の君が綺麗 無為な時間を始める二つの体を満月が照らす。

本棚もクローゼットもこのベッドだって嘘以外が存在しない部屋が心地いい

誰も僕らを責めたりしないから時間を止めてしまおう

隣の部屋のアイツは、愛しい彼女との待ち合わせには行けないけど

とぼとぼ歩くあの子は、憂欝な学校なんて行かずに済む

そして僕らは、全てに目を背けて飽きるまでここに居よう

無為な時間を正当化しよう。