ナイフ

真夜中ドアを叩く その運命めいたものを信じたいと思ってしまったのです。

自分勝手で生意気 人としてギリギリのラインを渡ってきたっていうのに一緒に居たいなんて あなたも変わり者だね

今、手首から血が滴る 綺麗な床が真っ赤か 何も言わずに血を止めたのに抱きしめてくれるわけじゃない

あなたがあなたらしくて笑ってしまった

久しぶりに笑ったから涙が出たよ 痛みのせいでもあるかな 手首?違うよ

あなたの優しさがナイフのように心に刺さって抜けなかったからだよ

自分勝手にあなたの胸に飛び込んだ多分シャツは血と涙とかその他諸々でグシャグシャ

もうこのまま信じ切ってしまおう

何も言わない君とこの運命を