2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

オレンジと感傷

明日には嫌いになるかもしれないけど今日は大好きだよ。 残りこえた1日を祝福しよう。小さなケーキと美味しい紅茶でどうかな? 意地悪な笑顔が夕暮れに映えてとても愛おしい 命について考えることがあった最近だから少し感傷的なんだ 昔の古い音楽に涙が誘わ…

100回目の話

静寂に支配された部屋の中へ差し込む光 気づけばもう朝。 布団を直そうとするけど何も変わらずきれいなまま 管だらけで似合ってないパジャマもそのまま あなたの手の甲に落ちる涙で起きてしまえばいいのに こんなことになってから伝えたいことも聞きたいこと…

その心にはさわれない

肺が凍るような日 まるで世界の時間は止まったように雲だけが流れる フラッシュバックする映像で見た横顔はなんとなくいつもより綺麗 肉眼がこんなに頼りにならないなんて思ってもみなかった。 抱きしめてキスもしたけど、さわれないままだった心 それだけが…

noise pollution

彼女の死はエンターテイメントなんかじゃない 憶測をばら撒いてわかったような顔で笑う あいつらほど醜い笑顔は見たことない。 TVの中の人もネットの有名人も奇麗な言葉が素敵で奇妙。 震える手で紡ごうとした言葉は不誠実 言葉で頭の中が一杯なのに選ぶこと…

憐れ!青春人

俯いた君に寄り添うには理由がなさ過ぎて後ずさりして家路を急ぐよ。 不甲斐無くて下らなくてこんなもの 洋服なら簡単に脱いでしまえるのに どんなに引っ張ったって皮膚は皮膚だ 降り出した雨は傘を忘れた僕を責めるように激しくなった 遠くに見える虹には永…

涙の星

朝から降り続く雨。 君が世界のバランスを崩したように一向に止む気配がない 笑顔で見つめる先の景色は輝いていた でももっと先を見つめて苦しんでいたんだね。 ここは涙の星 僕らは生きて悲しみに暮れることが出来る。 世界は沈黙し痛み嘆くでしょう。 空は…

出発の詩

ねぇ僕はどこにでも行くよ 広くて遠い空の青が呼んでいる 人は逃げ出したって言うんだろうけど それでも構わない その人の中で生き続ける必要なんてないんだ 最小限の荷物と旅に出る いつか迎える旅の果て 懐かしい部屋に帰った時に自分が小さな人間なんだと…

やさしい気持ち

今日は暖かいね こんな日は自然とあたたかい想いが宿るから穏やかな日。 光が眩しくて気持ち良くて陽だまりから離れられないまるで猫 冬枯れの木を見つめて 「もう春の準備をしてるんだね」っていう君の瞳 そのなかで揺れる想いに触れてみたかったけど そう…

メモ

ノートに書き留めた感情なんて当てにならない 今さら世界の不寛容さに心なんて痛まない なにもかも投げ捨てて誓った愛の灯は頼りなく揺れる どこにでも行ってしまえ流れて溢れてしまえ そして、螺旋の渦の中で涙が枯れる瞬間に後悔すればいい

少年

あくびする君に この街は優しいだけじゃない 瞬きする間に色も人も変わっていく 大人が涙に一日を費やすことだってあるんだ 君には知らないことばかり なのに憂いを帯びてわかったような言葉で空気を汚す? どうせいつか自己嫌悪の海に船を漕ぎ出して簡単に…

すごろく

いくつもの分かれ道の中で悪手を嘆いた所で振り出しに戻れるわけじゃない 今日も前に進めるかもなんて淡い期待を賽に込める。 なのに昨日と今日の境目も掴めないまま 追いつかない感情が足を引っ張る 大声で叫びたかったのはシラフの自分を知りたくなかった…

凄惨と生活

<狂っていく><壊れていく>色感覚で言葉を選び 誇大妄想の主役になって その影にひっそり佇む小さな人物から目を逸らした。 生活の中ですれ違った凄惨に言い訳を用意して息を殺した 誇大妄想に罅が入ってメッキが簡単に剥がれていく 朽ちていく自尊心は目…

遮光

どうしても届かなかった扉が目の前に すぐに手を伸ばすけどノブは見つからない 背中には朝焼け舗装された道路に突き刺さる現実 後悔に触れたって傷まない心 置いてきぼりの希望 壊されていく腐っていく まるで燃えるような空 くぐり抜けて飛ぶ鳥の鳴き声響く…

眠り姫

言葉は無防備でいつまで経っても裸のまま恥じらいもないよ 泣いて泣いて泣き濡れて泣き疲れて眠りに落ちる 君は君のまま大きくなっていく雨の日も風の日も休みながら笑いながら 心配や失敗も越えて行けるさ大丈夫 僕は君が安心して眠りに就ける場所を作るだ…

人間ごっこ

手を滑らしてグラスを割った。元通りにならないそれを見つめる 誰も怪我はないかと聞いたりして優しさを演じてみるよ 出来るだけやわらかい言葉で接した昼間と凄惨な事件を悲しむ夜の真ん中 誠実さはなかったけど 人間っぽかったはず 君は言う「そんないいも…

夕暮れの話

夕暮れの話をしよう。 隣に座って温かいココアと紅茶でクッキーもあればいいけど切らしてるみたい テレビが伝える現実が痛みを伴って突き刺さる 目を瞑って深く呼吸をしてみたけど逃がしてはくれない。 明日の天気は荒れるみたい ちょうどいいね 世界の汚れ…

国道17号線

クラクション鳴り響いて瞬く間に怒号 煙を上げるポンコツの前に立ち尽くして何もできない 書き写した地図で用意された冒険すらも完遂できずに鈍色の空から雨が降る。 いつか止む雨のいつかが永遠に来ないような気がしてくしゃくしゃにした地図 もう後戻りな…

きみのせい

何食わぬ顔で触れた 君が触れた 私の唇も耳も頬も君のもの 遊びのない心が硬度を増す。 ビルの影から漏れる光が嘲笑ってるよう なんて擬人化して恥ずかしいな 陳腐な言葉でいくら飾っても体温は届かないのに頭の中は言葉だらけです。 他のやり方を知らないの…

きみのせい

何食わぬ顔で触れた 君が触れた 私の唇も耳も頬も君のもの 遊びのない心が硬度を増す。 ビルの影から漏れる光が嘲笑ってるよう なんて擬人化して恥ずかしいな 陳腐な言葉でいくら飾っても体温は届かないのに頭の中は言葉だらけです。 他のやり方を知らないの…

ひとり部屋

壁に寄りかかって見上げる月は僕を照らしてるわけじゃない 植物や動物たち やりとりのない有形無形 朽ち果てる肉体 詩になれない言葉 辻褄合わなくともここで存在してる。 壁に寄りかかって未だに目を凝らしても消えない虚無感。 虚無感に色などない 解放な…

通り雨

くちびるの上で転がした嘘は僕らを幸せになんてしてくれなかった。 いつまで経っても怠け者の根底は変わらないまま 明日に期待する今日の僕らはなんておこがましいんだろう。 静かに降り出した雨は街の色を少し変える こんな風になんてことなく変身できてし…

犬も喰わない

いつかの解きかけてやめた宿題のことを思い出した。 今だって答えはどこにでも転がっているのに 押入れの奥の方で忘れ去られた人形のよう冷たい壁を見つめてるだけ 届くはずのない手を引っ込めて諦める自分を称賛した。 希望の匂いなんて随分前から感じられ…

消えない

青く燃えている命のともし火は夜を照らす。 あなたの両手は耳を塞ぐためにあるわけじゃない あなたの両手は口を紡ぐためにあるわけじゃない 揺れるともしび火を囲む人達 それぞれの涙は行き場を失ってどこにいくこともできない。 夜明け前の暗さに怯えないで…

川沿い、並木道にて。

桜の話をしていたのは、数日前のことのように感じられていたのに 金木犀の花が落ちてしまったねって言ってから ひと月が経ってしまった 鋭い時計の針で刺されたチクッと痛いこの胸 冷たい空気を吸い込む肺も凍りつきそうだ 春に芽生えたソレは冬になっても同…

日々の詩

「歯磨き粉の味がする」 「そっちだってリンゴジュースの味がしてるよ」 そんなやり取りと凄惨なニュースを伝えるテレビが対比する朝 画面を見つめて「許せないね」って呟く君に同調して想いを寄せるけど 明日の僕らはこの事件が一瞬でも頭に過るのかな。 そ…

About death

空気が冷たくて朝日が眩しくて世界から音が奪われたように静かだ 幻想的ってこういうこと? 感傷的になりそうな自分に気が付いて ぞっとした。 それでも一瞬の煌めきは本物だよ なんて自分自身を納得させてみた 余計なことを考える癖は抜けないまま 早く頭を…

さよならメロディー

悲しいメロディーに絆されて動くペンが五線譜の上を漂う どこに不時着したってハッピーエンドは用意されていない。 それでも煮え切らない僕に諦め方を教えてくれないかなぁ そんなこと思ってたらサビに片足突っ込んでた 便箋に描いた方が画になるような言葉…

ブランケット

ずっと探してた物語はここにあった 近すぎて大切なものほど見えなかったなんてよくある話 ココアの甘い匂いが立ち込める部屋で 君は今、陽だまりに何を見ていたんだろう そんなことわからなくてもいいか だって永遠じゃないこの時間が愛おしいから

僕等の戦争

僕等は、まだ人を傷つけることをやめられない 愛される喜びを犠牲にしてもだ。 戦争のない日が数日続けば平和だなんて馬鹿気てる いつも痛かった記憶をポケットに忍ばせてるくせに目の前に並べられた欲求に勝てない 痛かった記憶はどこかで失くした。拾われ…

EXIT

湖に映った僕が揺れてる 掬い上げても消えてくれないから 僕はじっと見つめるだけ 風が吹けば冷たさが痛みに変わる季節 呆気なく終わった誓いを立てた季節に時間を巻き戻せたらな 鳥たちは飛び立つことを忘れてたように僕らの頭上を飛んでいく 耳を劈く羽音…