紅い部屋
窓辺にうなだれて茜に染まる表情 忘れられないくらい綺麗だった
どうしても届かない温度差 触り合ったって元には戻らない手を滑らせたグラスのよう
あれだけ言い合いをして傷つけあってもあのピアスは外さなかったのに君の耳には穴だけが見えている
その瞳に映す光が新しい世界であることを理解出来たと同時に押し寄せた痛みは何だろうか たとえこのまま死んでしまってもいいと思えた
愛はどこかへ飛んで行ってしまった もっと必要な人の元へと
愛はどこかへ飛んで行ってしまった 終わった恋には目もくれず
追いかけるなんて出来るはずないだろう
掴まえたってまた手を滑らしてしまうだけ