2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

うるう

まだ春は遠いような寒さで桜の話なんて早すぎる気もするけど 今は、希望の中を漂っていたいと君が言うから とことん付き合うよ 僕らの中に流れるメロディーはいつまで経ってもハッピーだ 正確じゃなかった時計の針が生み出した大切な日 ただの帳尻合わせなん…

じゃあね、またね

風が吹いて涙を乾かそうとする そう、もう大人なんだから泣いてちゃ格好つかないもんね 頭では、わかっているんだけど 永遠の別れじゃないと信じているんだけど どうしても涙は止まってくれないみたいだ 多分、届いた手紙も涙で濡らしてしまうから二通送って…

ひとまず、さらば

書きかけの地図を広げて まだ見ぬ冒険へ心を奮わせる 大丈夫、手紙を書くから寂しくなんてさせないよ。帰ってきたら冒険譚を聞いて きみのこぼす涙は、いつかへの希望の懸け橋になるだろう だから泣かないでなど言わないよ 言えないよ 風は西から吹いてきて…

虚栄

発狂せずに僕たちは、上手く立ち振る舞えたはずなのに 想像力のない奴らの掌の中で疲弊するだけで時間は失われていく いつ止まったっておかしくない呼吸のリズムに安心してるなんてどうかしてる。 僕らは簡単に答えを探して躓く見つかってないけど諦める そ…

窮屈

甘ったるい空気の中に潜む ありふれた日常が僕を縛って身動きを許さない 戸惑いなど ただのスパイスだと割り切ってしまえば楽になるというの? きっと落とし穴なんてこの先 何度も現れるでしょう。 時に進んで穴に落ちることだってあると思うんだ そうやって…

パノラマシネマ

どこかに置いてきた思いの居場所が今更、気になって映画を観漁る モノクロの物語の台詞に色が咲き誇る 街が揺れるような衝撃の中で紡がれる映像世界 高尚な批判屋を黙らせる色感覚 360度 囲まれた映像の中で僕は呼吸を忘れそうになる 苦しさの中で気付けたこ…

涙なんて流せない

いらなくなった翼を毟る手が赤く染まっても涙なんて流れない 「遠くからやってきた」君はそれだけ言ってこの街を愛そうとしていた。 夜明けを待つ人々の群れ 見たことのない花 雪の降る街 そのすべてをキレイだと言って泣いていたね いつか壊れていくものは…

ロックバンド

ロックバンドは今日も行く 街から街へと冴えないコードを掻き鳴らす。 後悔を口走ればすぐに道は閉ざされてしまうかもとか曇り空に時たま思うよ 名前も知らぬ人達が手をかざし歓声を上げる 歪むギターがバンドを引っ張り ベースが唸り会場を揺らす ドラムに…

頭痛の話

月の灯りが窓から差し込む午前2時 頭痛に支配された夜がやけに長い。 3時間前に飲み込んだタブレットと不安の種は、幽かに見えていたはずの明日さえも曇らす。 眩しい月の光は誰にでも平等に訪れていることに今更、気付いたとかベタ過ぎて寒気すらするよ ひ…

journey

痛みによって遮られた空想は、出口を探して彷徨うカゲロウ 大きく息を吸い込んで名も知らぬ街の空を飛び回って瞳に光を溜める それぞれの暮らしに溢れる愛で心の形が見えてくる 光は雨に変わり街に降り注ぐ数え切れない雨粒は次の旅の予告 さぁまだ地に足は…

知らない

何の音も聴こえない夜 体を丸めて僕を肯定する言葉を探していた。 テレビの光は冷たくてポケットに忍ばせたナイフを見せびらかすようだった 電源を切ってしまえばひとりになれるのに怖くて出来ないまんま。 嘘になってしまった口約束を今さらになって思い出…

Additional Time

ホイッスルを待たずに試合終了。 きっともっと前から分かっていたけど、がら空きのスペースを探してキープするだけ あなたを攻めることはしないから どうかこの寂しさがすぐに消える方法を教えて 泣いただけの夜は、いつの間にか朝を連れてきて晴れた空を腫…

Get Back

どっちつかずで歩いた とっちらかったまま歩いた 君の惑星はどこまで?僕の惑星はここまで 境界線で繋がってるって笑う よくある偶然を奇跡なんて名付けないで下を向かないで 君が空白だと嘆いた部分はただの余白さ これから好きな色を塗っていけばいい キャ…

PLAYER

夕暮れに乱れる頼りない鼓動 溢れる涙が目の前に立ちふさがる いつまで経っても強敵は弱気な自分 でも次のステージに向かうために早く攻略しなくちゃ 知らない扉のノブを震える手で回すよ きっと僕が予測できない未来へつながってる。 ひよった魂にさよなら…

恋した帰り道

もう何もいらないよとか これからの言葉も思想もあなたのモノなんだって 恥ずかしいことを心から思えてしまうバイトからの帰り道 早く帰ったって今日はあなたに会えないけど早くなる足取りに逆らえない 触れられない寂しさは明日のあなたの細い指で補填して…

Stand up

過ぎ去ったものがキラキラと輝いて心に居座ってる もうここに居ちゃダメなんだって風に言われた気がしたよ 二の足を踏んでたらバスのドアは閉まって行ってしまった こんなことをあと何度、繰り返すのかな?臆病な感情は逃げ場なくへたり込んでる。 僕の目は…

喫煙

苦いコーヒーを飲み干した頃 大きな瞳から零れる涙にすべてを悟った 君のたばこの煙もコーヒーに混じったたばこの味も懐かしむ時が来るのかな 何度もキスをして 何度も話し合って 何度も傷つけ合ったけど 分かり合って許し合うことは出来なかったんだ 思い返…

スーサイド

ねぇ神様 もっとまともに作り上げてくれればよかったのに だって勝手に死にたいと思っているんだ 選ぶ権利なんてないのにね 逃げ出すことは簡単だって他人は言う。 僕の体は思考は簡単にしか映らなかったんだろうな 手首を切ってわかったことは、時は止まら…

選別

選ばれない命を持て余して今日も生死の境目を彷徨ってるみたいな朝 誰かの生きたいという声に耳を塞ぐこともしないで鼓膜に届いたのに 何も思うことは、なくなった。 もう戻ることは出来ないのだろう 呆気ない痛みが体中を駆け巡る 手首から溢れていく血液を…

ホログラム

ここはどこ、わたしはだれ? 懐かしいけど最初に言った人は必死で本心だったんだろうな 今ならわかるよ 今さらわかったよ きみの言葉はホログラム ぼくの言葉もホログラム 鈍色の空は嘘つき 青空はもっと嘘つき 交差点で迷っていたら やけに長い赤信号に変わ…

白い花

空からはなびらの様に舞い落ちる 白い花が街を彩る いつかの痛みは涙の中に忘れることのないように心の中へ 深くなっていく夜それなのに闇を連れていくことをしないで夜は明るいままだ 誓いを立てた ふたりの物語は頼りない街灯に照らされて揺らいでいる。 …

降りしきる

外の雪は降り止むこともなく街を白く変えていく 何時間 話し合ったって変わることが出来ない僕らの対比みたい 映画好きの奴らの格好の餌になるだろうけど 僕らの物語は取り上げられることなく ただ地続きに進んでいく まだ外の雪は降り止まずにいる 永遠にこ…

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痛みは夜中になっても消えず 朝が来ることを信用できないでいる すべてスローモーションまるで水中 呼吸の仕方もわからずに藻掻き足掻く 鱗の剥がれた体じゃ居場所などない 唯一機能している視界さえも狭くなってく水面へ這い出ようと手を伸ばして気付いたよ…

ふがいないや

流れる雲は影を作っていく手で払おうとしたって届くはずないよ 簡単に引っ込めた手に後悔なんて言葉が纏わりつくこともない あぁなんて情けない。 壁に取り囲まれて呼吸が苦しいなんて どうかしてる だってその壁はお前で作り上げたものなのに 消えかかる声…

好きじゃない映画の詩

耳を塞いで拒んでも 目を瞑って遮っても 鼓動は止むことをやめない 朝や昼や夜も空から未確認生物が飛来する系の映画を観ている時だって関係なく 死んでほしいと迷うことなく思ってしまうよ 倫理観が崩壊することが気にかかるのは、誰かの声に縋っているから…

歩くなら

上を向いて歩こうと歌う声に皮肉を感じてしまっても なんて事ない 俯き気味に歩いてみればいい 雑草は生い茂って誰かの唾がまだ光ってる そうここは、誰かが通った道 誰もが通った道 それさえわかってしまえば怖いことは半減ぐらいしたかな 残った半分とは、…

すぐに

あやふやな毎日に呑み込まれて何度も握りしめて確かめていた大切なものを 忘れてしまった すぐに思い出したい すぐに 転がるように前に進んで行きたいなんて願っていたけど思いもよらぬ鎖に足を取られた 引きちぎったなら すぐに追いつきたい すぐに 戸惑い…

DESTRUCTION CITY

丘から見下ろす街は嘘や欺瞞で膨れ上がって今にも破裂しそう その風圧で何処までも飛んで行ってしまいそうなほど軽い奴らが支配する ずっと前から変わらないままの姿 でも叫び声が聞こえる。それは、段々と大きくなっていき まるで飲み込んだ異物を必死に吐…

POOL

ルールなんて知らないまま飛び込んだ そこは足が着かないほどに深いプール 息継ぎを貴方が許さないから私は目を瞑ったまま貴方の胸に顔を埋めた 恐怖から逃れたくて果てを目指したけど何処まで行っても行き止まり ゆらゆら揺らめく水面が貴方を幻のように映…