病室
静寂と呼吸の音 管が繋がれた体 穏やかに目を瞑る意識のない君
笑顔に溢れて夢を語った その未来に躓いて俯いた。
それでも君は、君を演じ続けたんだ痛いくらいに
そして、君は壊れた。ギシギシと音もさせないで静かに壊れた
浴槽は、血だらけ 映画で見てるみたいだった
僕は、手首を押さえて血が止まること以外考えれなかった
今その手は、君の手を握ってる。永遠にそのままかもしれないけど握ってる。
気付けばカーテンの隙間から朝日が差し込んでる。
君の手が握り返す頼りない手 ゆっくり目を開けて流れる涙
かと思えば何事もない様な顔して言う。
「手首を切ってその先に見えるものなんて対したことなかったよ」
つよがりだって分かってても嬉しかったよ。
この先のことなんてどうでもいいから もう少しこうしていよう。