2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

本屋

本当は分からなくていいことも 文字を読めてしまうこの目のせいです。 色づく世界を嘆いたって一端を担ってるのは自分なんだってとこにぶつかる この店を素通りできれば 好きな作家の作品だけを探せばよかったのかな 誰かの言葉の下敷きになった感情たち ご…

短歌

暗い部屋 テレビに齧りつくからさ 気付かないでね この涙には

短歌

ラップして 取っといたのに チンしても 美味しくならぬ 昨日の残り

短歌

お湯入れて 3分経てば 温もりや 君が居ないことを思い知る

一番嫌いな姿が窓に映って夕焼けにチャイムが鳴る 報われない人が無理して笑ってとても綺麗だった だから僕はこんなに醜いのかな 誰かが答えを運んでくれるはずもないけど あの子が忘れてった賽を勝手に振ったら怒るだろうな 死んでしまえば救われるだろうか…

日記に

日記に空白が出来たこと知ってるくせに何も言わない あなたのせいで雨に濡れたり 独り夜道を歩いたり 唇を嫌いな色に占領されて 苦いモノを苦いまま飲み込んだ 最低だったって焚き付けてこんな部屋燃やしてしまいたい 深夜3時がこんなに遠い それでも触り合…

短歌

反射光 目に刺さっても 晴れぬまま 春っぽいのは花粉症だけ

短歌

邪魔だから 捨ててしまおう のさばって 悪い目してる 腐った心

emotion

古くなって必要なくなった筈の言葉を探してる どこに仕舞ったかも もう憶えてない 手当たり次第に引き出しを開けるけど そんな都合よく出てきてくれない ずっと昔から 運が悪いから たった今 傷つくことに意味を見い出せない くだらぬ夜明けを待っている

あの子と悲しみを比べて得意気なあの顔が嫌い 誰でもない 誰かが 君のくだらなさに触れようと必死 最低だね 吐く血に気付かない癖になにが出来るのかな その瞳を今さら信じようとは思わない だからさ こんなとこスキップしてしまおう スキップしてしまおうよ

短歌

春風に 吹かれさらされ 届く声 サヨナラなんて言えないよ

短歌

もう消そう 検索履歴 これ以上 嫌いになんて なりたくはない

短歌

三月十九日晴れ 優しい風 体のだるさ 少し歩こう

短歌

待ち合わせ 期待しないよ 君は来ぬ 飲み干す緑 喫茶店にて

短歌

フィクションの中で踊り続けるのは別に君のためだけじゃないし

それでもみるゆめ

背中にあるのは確信 肩で風切る彼女の前では後悔さえも逃げ出す始末 裏切らないのは大好きな音楽と道を切り開くあの子にすべてを託したあの娘 期待などしないけど 輝く日々はすぐそこ まだ見ぬ世界を先に行って楽しむわ 月曜の朝にかける音楽は忘れないでね

シナリオ

頭の中では誰にも負けない傑作を産み落とした大天才 海外では、リメイクの声 終わらないスターティングオベーション 価値がわからないままのブランド品と取って付けたような批評 発言にさえ影響力 そこにある世界が正義ってのた打ち回る社会との関わり 全て…

誰もいない教室だけ輝いて

遠のくあなたの声と言葉 全てがこのままなんて絵空事 いつかは終わりを期待していたのに心に染みついた孤独感が怖い 素晴らしくて不愉快 嫌いな匂い 眠気を誘う一定のリズム 無垢のままで居たいなんて嘘 早く大人になってしまえよ 春の青さなんて空に飲み込…

知らぬが仏

ついさっき思いついた だけど言葉にはならなかった 君を笑顔にする自信もなかったから 積み重なった読みかけの本が崩れ落ちた だいたい何が知りたくて本なんか買ったんだろ ペンを持って書いた言葉は穢れさを映す鏡 滲むだけで元には戻らない

化けの皮

いつの間に飲み干したんだ つまらない映画を観てたから気付かなかった 当たり障りない言葉でやってこれたのに 愛しいなにかを傷つけたい そうです。命の泉は僕の胃の中 なりたくなかった こんなの嫌だ 鏡も叩き割ろう だってもう化物だ

ゴミになる

夕暮れの切なさを君が大事にしていた食器に盛り付けてラップしといたよ チンしたって美味しくならないから捨ててくれても構わないけど

moonlight

いつもは月がくれる灯りをあてになんかしてないけど あの子と歩いてるこの時間に溶けだしたりしないでよ 赤信号で足を止めて同じルールで生きていても 気付かぬうちに尖った言葉を持ち寄って目を閉じてせーので突き刺すんだ だから家に着くまではそこにいて…

都合のいい季節

吐く息に儚さを感じる季節も終わりを迎えそうだけど 誰かの気持ちを曇らす奴のコト まだ、捕まえきれずにいます。足取りさえも知らぬまま はっきり言ってしまえば奴を追い出せるんだけど 何となくもう少し居たいから まだ、胸の中に仕舞えばいいよね。