2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

birthday

一日一日にろうそくの火をつけてきたけど今日が一つの区切り最後の日 吹いたらすべて消えてしまいそうで怖いけど、また明日から新しい火を灯そう 目を瞑って頭の中を流れる映像の画質が荒くて 薄れていく感傷にがっかりもする ハッピーエンドが待っていなく…

頼りない言葉たち

語感の気に入らない言葉が白い息に変わって宙に浮かぶ ひたすら隠してたものでさえ こんな風にばれてしまうのか。 ほころびは、産まれ落ちて以来の慣れっこだから もう諦めはついてるよ 数え切れない痛みの中に顔を埋めて見る夢がちょうどいい 期待は必ずし…

GO....

ゴミ袋に詰め込んだ言葉たちが急に愛おしくなっても手遅れ 捨てたのは、お前なんだ 誰でもない、お前なんだから 世の中に溢れる正しさに何度傷つけられても立ち上がる。 君の雄雄しさが僕らの希望 背中に押し寄せる恐怖に打ち勝てるヒントがそこにあるかも …

風が吹く街

浮かれた街に冷たい風が吹き抜ける年の瀬 立てた予定も消化しきれもしないのに一丁前に振り返ってみる。 思い出すのは悲しい出来事ばかり、汚れを落としても花を飾っても晴れない心 悲しみは、僕の反面です。だから捨てたりはできない。 それでもまだ年の瀬…

紡ぎ続ける

ページをめくる。 誰にも紡ぐことのできない物語を書き連ねて、あなたに伝えたい 本当のことは全部そこにある。 これでいいやも 仕方ないも なしにして わかりづらい感情も微妙なニュアンスも そこに綴じこめた。 出来るだけわかりやすくて、愛してもらえる…

ジャイアント・キリング

いつまでも退治できずに今夜も荒らし回る。 夜を喰らう怪物 攻めあぐねては、逃げられての繰り返しを今日は壊したい。 気配を消して背後に回って鋭い爪で体を引き裂いて不敵な笑みを浮かべる怪物 何度も犠牲になった夜を思い浮かべて、手を合わせて祈るよ。 …

深呼吸の必要

言葉なんて不誠実なものどうして信じてしまうんだろう。 座り込んで泣いたって、時間は足を止めて振り返ってなどはくれない 寝転んで見た景色と空があまりに遠いことに気付いたよ。 あたしは、何を恐れて早歩きしていたんだろう。 思えば歩幅だって無理をし…

輝き

あなたの綺麗すぎる輝きが意地悪なあの子の目から色を奪った 何一つあなたの所為じゃないのに 世界は何かの所為にしたがる。 あなたは、居場所を無くして星を眺めてる。 星とあなたは孤独の意味が唯一分かり合える存在なのかもね 傷つけられた傷跡を隠すよう…

アイノナハ

清く正しく愛だけを信じてきた。 傲慢さも包み込んでしまう華奢な手に触れるたびに想いは、育ってると思ってた。 普通じゃないなんて他人は言うけど、「普通なんていらないじゃない」って声に何度も起こされたよ。 なのに僕は君を小さな籠に閉じ込めて呼吸さ…

隣り合わない

昨日の終わりを引きずって今日を殺した。 誰かのために生きるなんてバカらしいけど本気で思ってたんだ。 いつか美化するために費やした日々なんかではない 陰りゆく花を撫でた君の指は綺麗だったけど二度と日は射さなかったね きっとわかってた 許し合ったっ…

December

僕は死にたいを口癖にどこにも行けないまま 大嫌いな現状を塗りつぶすように目を閉じて見る夢は過去のことばかり 大していい事なんてなかったのにね。 帰りたい帰りたい帰る場所なんてないのに 戻りたい戻りたい戻る場所なんて自ら捨てたくせに 手を振る君の…

知らなくていい話

溢れる。文字が溢れる。悪意も善意も同じかごに詰め込まれる。 容赦のない言葉の羅列に文章なんて存在しない。 誰かの眼鏡に反射した光があの子の胸を抉った 無自覚の凶器で何度もあの子を殺した。 裁かれることのない罪に取り囲まれて未だに無自覚で生き続…

トンネル

上辺だけを触って全部を知った気になっていた。 暗い奥の方は、知らんぷりで口笛を吹いていた,呑気な音色で逆撫でして遠のいていくのが分かった。 ここは何処だろう。一寸先よりもっと手前から闇だ。 ここは、そうか出口のないトンネル 残酷な僕には、お似合…

instinct

抗えない本能と未熟な心をぶら下げて 正体不明の想いは悲鳴を上げた。 何度も自分に言い聞かせた言い訳は、逃げ場を与えてくれない程に辛辣です ズキズキと痛む胸は、君の近くへ行きたがるのに この苦しい呼吸は、何故。 こんなに辛いならいっそのこと憎しみ…

岸辺にて

際限なく溢れる思いは言葉になれずに漂って 岸辺で強がる君を守ることも出来ない。 今すぐに逃げ出したい電車でもバスでもいいから遠くまで連れてってくれないか だってどうせ、君は振り返ってやさしい笑顔で僕を見つめるでしょ その笑顔を見るたびに弱さは…

通気口

この街の匂いも冷たさも全部憶えているのに君の声と仕草は忘れてしまった。 それでも君は生きている。明日の予定なんか立てて何かいいことないかなとか 考えて生きていく。 僕は生きているんだろうか?誰かの中を居場所にしてくだらない話に見合わないボリュ…

蝶の羽

飛べるようになった蝶は旅立ちに懐疑的でいつまでも同じ所をグルグルと飛ぶ 花に顔を近づけて指に蝶を乗せて「私に似てる」なんて君が言う。 やわらかい日差しが僕らを包んで大きく呼吸をする。 こんな風にしてられるのも あと少しの間だね 僕は君の寂しさを…

ソリスト

君のための感情は既に使い果たしたのに胸倉掴んでまだ僕から絞り取る気なの 僕らを賛美する流行の歌が嘘だらけだって気づいてるのに それでもイヤホンを外さないのは 嘘を食べて太っていく大衆の中に居心地の良さを感じてしまったからなんでしょ。 言葉は崩…

女々しさは暴走する

散々悩んだ結果 君は夢を棄て去った 「世間」が決めたハードルを越えることが出来ずに心をすり減らした それで難なく つまらないと馬鹿にしていたものに収まるんだ。 今さら吐いた唾を探したってもう乾いてるよ 僕らは互いのことに興味が失せてしまって語り…

吐き気

知らないリズム 僕らは噤む 慌てふためくこともしないよ 月に手を伸ばす人の手を躊躇いもなく叩くんだ だってそれが僕らの世代なんでしょ。 なんにでも名前を付けたがる馬鹿が何度も繰り返す同じ話。 あの小説、展開がベタなんだよね あのコントはオチが弱い…

乗り越えられない夜のこと

忘れようとしていたあの痛みが頭痛となって舞い戻ってきた深夜 目を閉じても夢の中には行けるわけがなくて飲み込むカプセル 頭の中を駆け巡る映像に体を掻き毟られ 夜は明けないんだと思い知らされる。 いつまで温め続ければ気が済むんだよ 伝えもしないなら…

いたいけ

遠い遠い海を見たい 果てなどないと嘘をつく意地汚い老人の呟きも誰かにしかなれない誰かの罪も 愛してしまえれば僕に海なんて必要ない。 長い長い物語を聞きたい いつか耳を塞いだ両の手は、どこかに置いてきた思い出に添えてきたんだ だからもう僕の邪魔す…

逆光

なにもかもがスローモーションに見えて描きかけのキャンバスを倒した午後 それでも燃え上がらない欠けたままの半身 夢の中で見た風景は夢の中から出て来やしない 世界はこんなんじゃないって恥ずかしい思いをぶら下げてさ 探し物は、どこまで行っても見当た…

鍋にしよう

放射冷却の話なんて興味ないと思うけど 「寒いね」って楽しそうに言うから引き出しを開けたらそれしかなかったんだ なのに楽しそうに聞いてくれる君がとても愛おしい。 こうして並んで歩いて乾燥した唇にリップを塗る姿が綺麗だよ 過ぎ去った夢がカケラとな…

歌姫

どうしても伝えたかったことは、歌のなかにあるのに 私の言葉は、まるで指の隙間から零れていく砂のように取り留めもなく流れていく あの歌姫のようにピッチもブレスも完璧でまっすぐな眼差しが美しい。 そんな風になれたら この歌も生まれ変わっていくのか…

光 ~HIKARI~

いつまで こんな風に同じ景色が流れていくんだ 息が詰まって目を瞑りたくなるけど もうそんなこと繰り返したくはないよ 風は吹いている この風に乗ってどこまでも行ってやる。 背中を押してくれる誰かを待つのは、もうやめにしたんだ いつまでも愛してくれる…

軽蔑

心を痛めて命を縮めて絞り出した言葉は、見知らぬ誰かに踏み潰されて粉々になった 人生の中によくある系の悲しみや痛みの一編として数えないでよ。 見合わない器に胡坐をかいて恥ずかしげもなく息をして眠りにつく そして、正義を振り翳すけど自分がかわいい…

偽物の夜だ

なにもかも偽物に見える夜 呼吸するのも億劫になって死滅していく細胞を感じてた 永遠に会えないなんて悲しいね 涙が零れる程ではないんだけど なにもかもが偽物に見える夜は幻想 現実の中で生きれない僕は、飛行船に乗って風に煽られたふりをして逃避 引き…

自由帳

一つの区切りとしての今日 あなたの頷きも相槌もない今日 いつか振り返えるまでどこかに追いやってしまう今日 こんな悲しみは もうごめんだなと思う今日 慣れてしまう明日に怯えうだうだして進めない 毒を飲み込んでしまえばいつまでも今日を生きられるだろ…

次元

そんなはずないの向こう側から叫び声がする 早くいってみたいな 何があるのかな 好奇心が好奇の目に晒される 油断したらもう終わり 瞬きなんてもってのほか 見失ってしまえば今生のさよなら 闇夜に宴 提灯の火で照らされても正体は分からずじまい 近づいて近…