通気口

この街の匂いも冷たさも全部憶えているのに君の声と仕草は忘れてしまった。

それでも君は生きている。明日の予定なんか立てて何かいいことないかなとか

考えて生きていく。

僕は生きているんだろうか?誰かの中を居場所にしてくだらない話に見合わないボリュームで話したりしてるんだろうか。

ストローで飲み干したカフェオレ 底で固まった茶色が今までそこにあった証なんだね

なんて思った所でゴミ箱に捨てるだけ

きっと何もかもそう、この詩も街も命も