トンネル

上辺だけを触って全部を知った気になっていた。

暗い奥の方は、知らんぷりで口笛を吹いていた,呑気な音色で逆撫でして遠のいていくのが分かった。

ここは何処だろう。一寸先よりもっと手前から闇だ。

ここは、そうか出口のないトンネル

残酷な僕には、お似合いの冷たい場所。人間であることを完全否定したくなり程に孤独

この場所じゃ戸惑う心さえ棄ててしまえる。

早くみんなも気付けばいいのに。

気が付いてしまえば楽になれるのに。