逆光

なにもかもがスローモーションに見えて描きかけのキャンバスを倒した午後

それでも燃え上がらない欠けたままの半身

夢の中で見た風景は夢の中から出て来やしない

世界はこんなんじゃないって恥ずかしい思いをぶら下げてさ

探し物は、どこまで行っても見当たらないまま

眩しくて手を翳したけど君の笑顔には気付けたよ

目を凝らせば絵の具だらけの君がいた。

もう一度キャンバスの前に立ってみようかな