POOL
ルールなんて知らないまま飛び込んだ そこは足が着かないほどに深いプール
息継ぎを貴方が許さないから私は目を瞑ったまま貴方の胸に顔を埋めた
恐怖から逃れたくて果てを目指したけど何処まで行っても行き止まり
ゆらゆら揺らめく水面が貴方を幻のように映す。
二度と放したくないと胸が張り裂けるほどに思ってしまうよ
ほら、後戻りなんて出来ない振り返っても吊り橋は落ちてしまった。
貴方と私はふたりきり
その手を放すなら私はひとりきり
ひとりきりで溺れていく
たったひとり静かに沈んでいくだけ