窮屈

甘ったるい空気の中に潜む ありふれた日常が僕を縛って身動きを許さない

戸惑いなど ただのスパイスだと割り切ってしまえば楽になるというの?

きっと落とし穴なんてこの先 何度も現れるでしょう。

時に進んで穴に落ちることだってあると思うんだ

そうやってヒーローになったり悪役になったり誰にも気付かれなかったりする

何ページも捲ったつもりなのに挟んでおいた栞からは、数ページだけ

溜息なんてもったいないと思えてしまうほど

嫌になって抜き取った栞

どこにでも行けると信じていたあの頃には戻れない