選別

選ばれない命を持て余して今日も生死の境目を彷徨ってるみたいな朝

誰かの生きたいという声に耳を塞ぐこともしないで鼓膜に届いたのに

何も思うことは、なくなった。

もう戻ることは出来ないのだろう

呆気ない痛みが体中を駆け巡る 手首から溢れていく血液を押さえる姿に悲しみは、襲いかかるけど それでも自由を叫びたいよ

選別なんてされたくないと選別なんてこっちでしてやるよってさ

目の前は霞み尻もちを着いた未来だけが揺れている。

確かに希望という言葉を口に出せた あの日々に謝罪は届くだろうか

誰よりも先に名もなき出口へ旅立つよ