ロックバンド
ロックバンドは今日も行く 街から街へと冴えないコードを掻き鳴らす。
後悔を口走ればすぐに道は閉ざされてしまうかもとか曇り空に時たま思うよ
名前も知らぬ人達が手をかざし歓声を上げる
歪むギターがバンドを引っ張り ベースが唸り会場を揺らす ドラムに合わせてステップ
永遠だって勘違いしてしまうくらいに溢れた多幸感がライブハウスを包み込む
本編に入り込まなかった思いをアンコールに詰め込む
終わってしまえばアルコールを詰め込んで永遠と勘違いした感覚を忘れてしまう。
そして、ロックバンドは今日も行く 街から街へと旅をする。
いつか終わってしまう その日までツアーは続く