夜の中の詩

涙はいつの間にか止まったのに悲しみはいつまでも拭えないまま

カーテンを開けて見上げた空も厚い雲に覆われて鈍い色

もしかしてこの空が堕ちてきたら悲しみどころじゃなくなるのかな

それとも一つ二つ悲しみが増えるのかな

それでもそれを望んでしまうのは、今の悲しみの首を絞められ呼吸の仕方を忘れたから

きっと僕に明日は降ってくる 逃れようのないことだ。

生きることの悲しみに比べればなにもかも楽に思えてしまう。