2019-08-06 或る街の夕暮れ 夕凪を歩く。ありもしない記憶の中を辿る 一瞬にして轟音が響き閃光が迸る。 熱に突き刺されて動けない。手足は、どこへ行ってしまったんだろう。 こんなとき失くしたモノばかりが頭の中をよぎるけど 本当に欲しいモノなんて守れたのだろうか 尽きない後悔はどこかでのうのうと呼吸するあいつにまかせよう。 尽きない悲しみは、ポケットに入れて持ち歩くよ。 花束を携えて夕凪を歩く。 なんて暑い日、それでももう少し歩くよ。 悲しみに少しくらい近づけるかもしれない。