害獣の涙と傘

君は嘘つきだ。僕は君の嘘が嫌い

だって「雨の日に傘をさしてくれるあなたがいればいい」

そんなこと信じられないよ。

かわいい面をぶら提げて綺麗な言葉で花を添える。

誰も彼も君を愛して嫌われることのない唯一の人類みたいだ。

僕は君が雨で濡れるのを見つめるだけ 傘を広げようともしなかった

だってどうせ嘘だから 僕は騙されないよ。

なんだか悲しい 何が悲しいって

僕が君を悪者にして僕を正当化するしか能のない人間の形した害獣だからです。