紫陽花の花言葉

「傘をさして歩いてるのに汗がまとわりついて鬱陶しいね」って君の言葉

君が世界一嫌いな季節に産まれたのが僕です。

話し合うだけ無駄な時期は過ぎてるのに浴槽の中で向き合ってるこの時間はなんだろう

綺麗な髪、その瞳、悲しそうに笑う表情が僕を掴んで離さない

僕らは風呂を出て残ってもいない優しさを歯磨き粉のように無理やり絞り出して目を瞑って抱き合って一日を終えるんだ。

そして、何事もなかったかのように始まる日を朝と呼ぶ。

「今日も傘が必要みたいだよ」って君の言葉で傘を持って部屋を出る。

扉を開ける時よりも閉める時の方が扉が重いことに気付いた。

それでも傘をさして駅へ向かうだけ