little room

ありもしない話で今朝の朝食を不味くした君が憎いよ

その一点だけで今日を曇らせた僕は、あまりにもくだらないね

それ以外は、何もなかった ただの日 いつも通りのただの日

部屋のドアを開けるまでは、ただの日。

真っ暗な部屋の明かりを灯せば 君が居ない現実が ただの日を壊す。

夕食のメニューなんてどうでもいいけど

夕食を君と食べたくて仕方ないよ。今朝の分も取り戻したいよ。

ぼくら今まで上手くやってきた だからこれから先もやっていけるはずだったのに

背中から声が聞こえる。

「泣きながら食べる蕎麦なんて美味しくないね。」

真っ赤な目で買い物袋を見せびらかす君が立ってた。

また一つ僕ぼくらは乗り切った。