ふたりだった-②

何一つ知らなかったのかも いや、知ろうともしていなかった。

お得意の傍観者さらに当事者だからタチが悪い。

子供の時から輪の中にいるだけの名もなき人間。でも優しい人間のフリは得意だから君を騙すことも出来たんだ。

狡い人間に浪費した時間を取り戻せないって嘆かない君が憎いよ。

全てを吐き出したって綺麗事がまた、首を絞め上げる。

バンドのことなんて今、どうでもいい世界の出来事です。

荷物をまとめて一息ついた。

僕らは、いつでも突然だ それでも冷静だよ。怖いくらいにね。

一睡もしないでバイトに向かう君が世界中の誰よりも優しいことを僕は忘れない

君の方こそ元気でやんなよ。すっぴんで出て行ったけど大丈夫なのかな?