erase

冷たい手で頭を撫でて冷たい笑顔で私を褒めた。

それが最後の姿だった。記憶に自信はないけど、それだけはこびり付いて離れない。

遠い昔のことだから 今さら会いたいなんて思わないからさ

誰か、こびり付いた記憶の剥がし方を教えてくれないかな。

今は、なによりも手で触れる普通が大切なの だから過去に足を取られて前に進めないなんて格好悪いでしょ。

「不幸な子」なんて、そう思いたい人達の幻想です。

私は強い。

あなたが最後に私を褒めて突き放した言葉が私を護ってるなんて皮肉だね。