既視感

切り出せない想いが舞う桜の陰になって無かったことになっていく

もう何度繰り返してきてるんだろう

その度に感じた喪失感と悔恨は、すぐに泡となって消えていくだけ

跡形もなく跡形もなく

触れられる距離にあなたが居たことさえも今になってしまえば疑わしい

呆気なく負けを認めてしまえる己にも腹が立ってしまう

救われるはずの魂よ どうか安らかなに成仏してください。