カラー

目の前は春色が広がりくすんでいた世界なんて思い出したくもない

あなたと出会えた季節が春でよかった

変わらぬ景色をあれほど憎んでいたのに笑えるほどの掌返しで

並木道も青空も広がる田んぼだって代わり映えしないけど それがいいよなんてさ

風が揺らすスカートの向こう側に僕はいつまでいますか?

来年もこうして向き合えたら嬉しい ただそれだけ

それだけの詩でしかないことを許して