悪意の芽

あの子の痛みを装飾する言葉が嫌い

そいつの人格も家族も友人も愛する人を全否定してやりたい

お前が吐いた言葉の中に潜む醜いバケモノに気付いて自己嫌悪の渦に飲み込まれるならまだ、希望をポケットに忍ばせておくよ

だけど逆転の芽なんてないんだ それだけは勘違いしないでよ

降り注ぐ雨は、君を清潔になんかしない

ただ濡らしてウィルスを齎すかもしれないんだ

早く早く早く気付いて聞かせて

僕とお前の違いがどこにあるというんだろう