White breath
捨てがたい甘い夢を残してあなたは跡形もなく消えていく
幽かな残り香を抱いて眠るなんて悲しみを絵に描いたよう
肺も凍るような冷たい夜 つよがりなど温もりには勝てないと思い知った
言葉は形になるけど一瞬で空気の中に溶けていく
まるで鏡みたいだ 笑えないけど笑うしかなかった
このまま目を瞑ってしまえば平然と夜が終わっていく
そして、何もなかったような朝が繰り返される。
これから何度も目の当たりにする悲劇が喜劇に変わっていくのを不謹慎に待っている。
不気味な僕が夜に貫かれ寂しさの意味を知る。