夢に見る夢

夜明けに逃げ出す夢の端っこを手を伸ばして掴もうとするけど

ひゅるりとすり抜けていく

開きたくもないまぶた、重いだけが理由じゃない

開けてしまえば見たくないものまで見えてしまうから

開けてしまえば知りたくないことまで知ってしまうから

このまま空を飛んでいたいよ

名前も知らぬあの娘と手を繋いだままで