価格

あの人が描いた絵 可愛いのに憎らしくて好き

もう描かないと知ったのは、少ししてからのこと

何気なく手に取った小説が大切な本になっていた

絶版になったのはずいぶん前と知ったのは最近になってから

確かにあるものが不確かな心を動かす。

怖いくらい冷静に価格が決められる 抗えないし嘆かないけど

傘を持たずに雨に降られた感じ ダッシュで部屋にこもりたい

あたたかい部屋で私の頬を撫でるあなたの手は

私が過去になってしまえば私の価格を決めるのかな

考えたってわからないから迷っていた本を買いに行こう。

傘を忘れないようにね。