本を読む日に
君が間違えて踏んづけた本
君にしたら文字が羅列されているだけ そんなことは理解しているつもり
でも僕には紛れもなく大切な羅列で言葉なんだ
その本が人の命をどうのこうのなんて 多分ありはしないことだけど
とても愛おしくて尊敬なんかしているんだ
優しさが足りない僕らを根底から変えてくれるような魔法が載っているわけじゃない
それでも"優しさ"を考える一片にはなったんだ
傷ついても歩き続けようとするあの人に手を差し伸べ救ってくれるはずもないけど
その痛みもいつか瘡蓋になること気付かせてくれるかもしれない
気が向いたら読んでみてよ
気が向いたらでいいからさ