惑星の畔
壊れた街を抜け出して辿り着いた。惑星の畔で空を見つめてる。
星は消えることを忘れたように いつまでも輝きを放つ
波のない海は、僕の傷口に染み込んで痛い記憶から逃がしてはくれないみたいだ。
頭上を飛び回る色を持たない鳥たちは、何処へ行くというのかな
僕の中に居座る憂鬱を餌にして何処までも飛んでいけ
やがて存在しない時間という概念を思い出して若さを羨み妬み、朽ちていく肉体に嫌悪感を覚えるんだろうな。
昔に読んだ詩集の一編を繰り返して正当化してきた日々が背中を蹴る。
壊れたのは街じゃなくて僕の方だって気付くには、あとどのくらいかかるだろう。