夜明け前の闇

静かな海の上をちっぽけな一隻の船が行く

灯った火は、あなたの顔だけを照らして頼りなく揺れる。

凍えそうな闇の中をこんな小さな灯りひとつで乗り越えようとしているなんて

馬鹿げてるって人は嗤うでしょう。

汚い言葉で罵る人もいるでしょう。

それでもあなたの瞳の光は消えない

勇敢なあなたは途切れたりしない

そうあなたは、美しく気高い

胸を張って雑音を蹴散らすの航海が終わるまで船を降りたりしない。

ほら、気付けば 夜明けはすぐそこに