坂の上から

息を切らして懸命にペダルをこいで どこへ向かっているんだろう。

満たされない現在が今にも破裂しそうなんだ

長い長い坂に差し掛かれば愛の唄が聴こえる。

懐かしくて偉大な愛の唄

庭には、海に向け旗が掲げられている 意味はわからないけど きっと優しい言葉だ。

海から汽笛が今日の終わりを告げ あの娘は、小さな手で旗を降ろす

二度とこない今日を偲んでいるような瞳 未来へ吹く風が君の前髪を揺らす

僕は、坂を下りながら愛の唄を口ずさむ