Character-A

君が忘れた月を僕は見つめている。

夜が短いことを憎んでいた僕らの物語にエンドロールが流れて2年半

あらすじにさえ結末が表記される始末。

確かにあった痛みも情熱も簡潔に一行にまとめられる。

句読点のなかに詰め込まれた感情は誰が掬ってくれるんだろう。

僕はこんなどうでもいいことを考えてしまう夜が長いことを憎んでいる。