Girl
誰かの真似して始めたタバコがやめられないままキスをして
コーヒー飲み干す君が可愛かった
部屋にはなにもなくて食べかけのポテチと重なり合うふたりだけ
生活の匂いを拭えないふたりは時間を食べるだけ
それでも遠い目で見つめていたものは未来だった
やり過ごすだけの日々に陽が射して優しい言葉を置いて出て行く
その日が来てしまえば離すしかなかった右手が震える。
時代のものになった君が笑った誰よりも綺麗で誰よりも寂しそう。
時代に捨てられることも分かったような気高さが表紙を飾るよ。