夜明け待ち

ひどく蒸し暑い真夜中 現実と虚構の境いさえわからなくなる。

夜に絶望が咲き誇って雪崩れるように僕に覆いかぶさる。

動かなくなる手足と十分に確保できた呼吸

ただ生きてるんだなと思い知る それだけが今に費やした時間

ぼくの脳は頼りにならない これっぽっちも信用ならない

いつかどうせ鳥に啄まれて終わっていく残った感覚が気持ち悪くても生きた証。

幻想的で劇的な日々が手招きしたってそこには居れない。

ぼくの足じゃ並走も無理そうだから 先に行ってよ。

夜明け街に光が差し込み朝が朝であることを証明する。