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聴こえる声だけを拾い集めても完成しないパズルと睨み合って時間が経った

大したことのない作業を誇れるほど 単純に作られなかったマインド

何度も書き換えた言葉の羅列を正当化しては、軽蔑して殺しきれない明日を呪う。

もう一片の光の下で歩くことを選んだ己の器用さに吐き気がしたって

生み出したのは、誰でもない自分だってわかってて捨てきれず鎧をもう一度身に纏う。

その重さに尻もちをついて見上げた空に嫌気が差したって

エンドロールには早すぎると囁く一片が判断を鈍らせ立ち上がらせる。

恥ずかしいくらいに掬われるのに救われない。