いつか開けるさ

押入れから引っ張り出したアルバム。

今は、まだ思い出に浸るには若すぎる そんな声が聞こえてきた昼下がり。

クーラーの音だけ響いた部屋でアルバムも開けずに壁を見つめるだけ。

物思いに耽れば、鳥のさえずりに現実世界へ連れ戻される。

生きたい世界はどっちだ。どっちでもないよ。

何もない部屋に思い出だけが転がって何も無かったはずなのになぁ。

光に照らされて泣き出すのは恥ずかしいし

夜は夜で闇に埋もれることが出来ないハンパもんだ。

それでも、明日がやってくるみたいだ。