飛ばない天使

くちびるを噛んで赤い血が滲む 白い肌に鮮血が綺麗。

そんな事は、言われてくないんだと睨む茶色の瞳

背中にある立派な翼でどこへでも飛んでいけばいいのに

鏡を見つめて黒く塗り潰す翼

天使なんか早く辞めたいって呟く。孤独を引き受けた天使。

早く悪魔になってしまえよ。どうせ無理なのに。

どうせ天使になんかなれやしないのに