ヨルノシジマ

薄ら寒い言葉を思い出して目が覚めた

口にすることも文字に起こすことさえも憚られる

「誰かはその言葉に救われてるはず」その誰かがあなたじゃありませんように

まだあの子が憎いと握りしめて爪の痕が付いた掌を開けられないままですか?

あの子が飲み干したグラスを割ったって意味がないのに

そんなこと考えながら居心地のいい独りの部屋でもう一度 目を閉じる