夜明け前はひとり

キズナナクシタナクシタノハナクシタナリノナクスベキリユウガアッタカラ

掛け違えたボタンを直すこともしないで引きちぎった

言い訳を用意したままの二十面相

駆けあがることのない階段の前で立ち尽くしてる

振り返っても懐かしい声なんて聞こえない

少しの期待と自らの軽薄さに吐き気がする

それでも喪失感に触れて幸せだったりもする夜明け前