死なない街

誰もが目を逸らしては、不都合に出会うたびに地面に唾を吐く

そこに花は咲かないし希望の住処にもならない

誰かの靴の裏に我が物顔でのさばるだけ

こうやって僕には意地悪なことを言う才能があったりする

この街にも風は吹く。気持ちいい風だ。

でも心の底から喜ぶ人などいない疑ったり信じたりで忙しいから

もっと意地悪なことを言える才能がほしい

だって本当は死ねない街。