Sugar High

結局、夜は夜のまんまです。

ありきたりな言葉で着飾ったってパーティーの行列に飽きて死を夢見るばかり

くだらないから殴ったあの娘の顔は腫れあがって風船みたい

既視感だらけの手首の傷はただの見世物

遊園地に埋葬した記憶などもう思い出せないね

誰よりも朝日を待ち望んでいたのにここに置いてきぼり

耳を塞いでした約束は、私のものじゃないよ

 

糖分過多だよ バーカ

窓枠の向こうから

さよならトラウマ、癒えないけど傷口は目立たなくなってきた

そろそろ窓枠の向こうへ行ってみたい

準備はしてきたんだ コンタクトだって新しくしたんだ

さよならトラウマ、言えないけど希望が胸に咲いた

ハラハラ散ってしまう前に行かなきゃ

もう迷いさえも消えて空の色に怯えることもないよ

なにもかもにドキドキしよう。

他力本願

希望と名付けた小さな未来は入口のすぐ横に出口があります。

人は間違えぬように踏み外さぬように慎重に歩みを進めるのに手はドアノブに

向こう側から呼んでる声がするなんて嘘をついて簡単に自らを棄ててしまえるよ

ニセモノの中で輝く才能が眩しい恥ずかしい辞めたい終わらせたい。

この扉は自らで開けるから背中を蹴り飛ばしてくれないか?

三文芝居

ぼくらは、いつも勘違いの中で絶望と希望を握りしめて一喜一憂する

気が済めば嘘の匂いに気付けるのに すぐに感覚なんて鈍ってしまう

ニセモノの希望を無邪気に抱きしめては、絶望と隣り合わせなんだと思い知らされる。

でも、嘘だよ。全部嘘だ。

希望と絶望がセットだなんて愚かな誰かの空想さ

ぼくらは、安い芝居でそれに気付かないふりをしてるだけ

気付いてしまうのが怖いから

明日も芝居しながら生きていくよ。息が詰まりそうでも平気さ

BOX

音の消えた午後、思い切って空に呑み込まれてしまえばいいのに

この街も君のいる場所も世界中

すべて終わったんだって信じてしまえば何かが変わるかな。

きみはきみの陰を踏むように誰かが決めた「普通」という小さな箱の中に体を押し込めようとしてるみたいだ。

涙を流すことも忘れて傷口の痛みも忘れて

まともじゃなきゃいけない理由なんてないんだから そんな箱壊してしまおうよ。

僕だって手伝うからさ

眩い

最低な気分が空を汚してやがて雨を連れてくる

この雨に撃たれて新しくなれたら もう少しマシになれるかな

濡れるシャツ、髪、白いスニーカーで飛び越える水たまり

前を見つめてるつもりなのにフラッシュバックを繰り返す。

雲の切れ間から射し込む光が眩しくて鬱陶しいなんて言えない

夢に見る夢

夜明けに逃げ出す夢の端っこを手を伸ばして掴もうとするけど

ひゅるりとすり抜けていく

開きたくもないまぶた、重いだけが理由じゃない

開けてしまえば見たくないものまで見えてしまうから

開けてしまえば知りたくないことまで知ってしまうから

このまま空を飛んでいたいよ

名前も知らぬあの娘と手を繋いだままで